どうも、林です。
今回の書評記事はこちらです。
苫米地英人さんが書いた本です。
私は苫米地さんの本は好んで読むようにしています。
その理由は、
- 例えが分かりやすい
- 章の終わりにまとめが書いてあり全体が把握しやすい
- 言い切り型
です。
そして、読了した後は「やっぱりシンプルに考えていいんだな」と腑に落とすことが
できます。
この本も同じく「本当に望むゴールを決める」ことが脳をスッキリさせるコツ。ということを
教えてくれました。あとは、部分的な要素と事実で構成されているので実践していくのみ、ということです。
目次
頭をスッキリさせる7ステップ
この本では「どうしたら頭の中をスッキリ」させることができるのか?
そのコツと考え方、脳科学的な観点から論理立てて書かれています。
- 感情というゴミ
- 他人のモノサシというゴミ
- これまでの自分というゴミ
- マイナスの自己イメージというゴミ
- 我慢というゴミ
- 自分中心というゴミ
- 恐怖というゴミ
私が特に「おっ」と思ったのは「他人のモノサシ」「これまでの自分」
「自分中心」というゴミ。
これについてはあとの章で書いていきます。
これら7つのゴミを捨て去ることで、あなたの頭もスッキリさせゴールにひたすら進み続けることが
できるというわけです。
では具体的にどうすればゴミを捨てて、スッキリした気分になれるのか?
生産性が高い人間に近づくことができるのか?
については実際に本を手にとって読んでもらいたいんですが
私のアウトプットも兼ねての上記の3つに絞って書いていきますね。
他人のモノサシを捨てれば満たされる
![](https://shitemita-blog.com/wp-content/uploads/2017/02/2d030515.jpg)
*心に響きます。みつをさん。
私たちは小さい頃から様々な「モノサシ」を与えられてきました。
- 両親や親戚
- 学校の先生
- 友人
「勉強したほうがいい」、「お前ってこういうやつだよな」
「いい大学に入った方がいい。そしたら就職先もいいところが見つかる」
など、ある一定の基準や価値観などを「モノサシ」と言いますが
これが積み重なったのが「今のあなた」というわけです。
そのあなた自身は「自分を定義しようとしても、言っている内容はすべて「他者」の情報」
ということになります。
これが私がハッとした部分です。
そうです、自己紹介だったり自分はこういう人間です。と言っていた内容は
過去に「家族や友人」などから言われてきたことの積み重ねだったり
自分以外の何かに関わって「それを自分と同じ」と勘違いしていたんです。
試しに自己紹介してみてください。
きっと自分だと言い切れる情報は出て来ないでしょう。
出身地、血液型、好きなもの、嫌いなもの、どこに勤めていて、どんな仕事をしているのか?
これらはすべて、他の何かということです。
と、いうことは「自分」というものは存在しない。ということになりますよね。
ここをわかることで「あなたの頭のゴミ」を捨て去ることができるようになっていく、というわけです。
過去の自分はゴミなのか
![](https://shitemita-blog.com/wp-content/uploads/2017/02/yakusan20160801203610_TP_V1.jpg)
かなり突き刺さる言葉です。
今までの自分はゴミ。
こう聞いてネガティブな印象を受けた人もいるでしょう。
ですが、違います。
上の章で「他人のモノサシ」について書きました。
それは他人から刷り込まれた「価値観」のことです。
これが何十年と積み重なってきたあなたは「他人を生きている」ということになります。
ということは、今までのあなたは自分を生きていなかった、ということですから
ゴミ
ということになります。
もし、本当に自分を取り戻しやりたいことをやって生きる人生を望むのであれば
そのゴミを捨てる必要があるってことですよね。
それが「今までのあなた」。
あなた自身が「本当に望むもの」を「自分のモノサシ」で選び直すことが「自分を変える」ということ。
そう言った意味で「過去の自分はゴミ」。
過去にとらわれている状態では、いいアイデアも出てきませんし
能力を発揮することも難しいですよね。
だから、これまでの自分を一度ゼロにする必要あるってことです。
未来が最高なら、過去の現在も最高
この言葉にも「おっ」と思いました。
これは「過去が未来を作るのではなくって、未来が過去を作る」という発想。
一般的には「時間は過去から未来に流れている」と考えられがちですが
川の流れと同じように「川上(未来)から川下(過去)」に流れているのです。
みなさんが思う「最高の未来」をそれぞれ決めるだけで
「今の状況も最高の未来へ向かうための道のり」と考えることができます。
そうすれば、「過去の自分」が今のあなたに対して影響を与えることはできません。
実際にそうなんだなと思うだけでも、頭のゴミが減った感覚があります。
自己チューというゴミがあるから「やりたいことが見つからない」
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*分かりやすいイメージではこんな感じでしょうか。脳内メーカーさんから拝借しました。
この記事の前半でも書いたように「自分」というものを定義するのはほぼ困難です。
私と同様に、それ以外の他人やものの情報が圧倒的に多いことに気づいた読者さんもいたでしょう。
人間の幸せや充実感、満たされた感は「必ず自分以外の人」が含まれています。
なので「自分だけの幸せ」というのは存在しないということになります。
仮に一時的にそうなったとしても、それは長く続くことはありえないということになります。
著書では「自分だけの幸せ=ゴリラの幸せ」
「他人が幸せであることで自分も幸せ=人間の幸せ」と定義しています。
ということは、自分が「こうなりたい」と言った本音(将来のゴール)と
他人の幸せを結びつけることができれば「人間の幸せ」になるということです。
もし、本当にやりたいことが見つからない!と嘆いているのであれば
「自分がどうすれば他人が喜ぶのか?」と考えてみることをオススメします。
自分だけ幸せになっている人を見たことがあるでしょうか?
表面的にはそう見えることもしばしばありますが、周りの人たちがその人を慕っている状況が
あるほうが「長期的に幸福感などを感じやすい」ことが多いのではないでしょうか?
私はそうだと著書を読んで感じました。
自分にベクトル(自分中心)に向けている段階では「本当にやりたいことは見つからない」ということを
気付かされた本でもあります。
自分さがしの旅という言葉、聞いたことがあるでしょう。
それは自分だけの世界に浸っているということでもあるので、それを続けても見つからないというオチ。
ではなくて、自分に何ができて、それがどう他人を喜ばせることができるのか?が
情熱的に能動的に行動ができ、最終的に自分自身も幸せを感じることができる(ゴール)という構図ってことですね。
ゴール設定の基本条件
![](https://shitemita-blog.com/wp-content/uploads/2017/02/1000maiomeome_TP_V.jpg)
ここまでかいつまんで、書いてきましたが
- 何を考えてもモヤモヤして進まない
- 過去の失敗などにとらわれて行動が鈍る
- 自分を変えたい
- 高い能力を発揮したい
と言った方は一度本を手にとって読んでみることをお勧めします。
そうすればあなたなりにこの記事に書いたことがわかるかもしれません。
で、ゴールって何よ?って話。
ゴールとはあなたが最終的になりたい状態のことを指します。
- 金持ちになってモテたい
- 別荘と高級車を所有したい
- 人気者になりたい
など、他人からどう思われるかとか気にしないで本音で出してみることが大切です。
- 本音で将来なりたい状態を書き出す
- そのゴールは今現状ではない外に設定する
- なりたい状態になるために、誰をどのように喜ばせればいいのか考える
というSTEPを踏んでください。
本音を叶えるために誰をどのように喜ばせればいいのか?という視点は重要。
自分もこれを考えるようになってから、ゴールまでの道のりが見えてくるようになってきました。
当然現状の延長線上では叶うことがない、ゴールです。
今の状態の延長線上には、今と同じ結果があるのはみなさんご存知の通りでしょう。
だから、本音で現状ではありえないところにゴールを設定することで自分自身も変わることができ
自己実現ができるという流れになります。
もし、本当に変わりたいと思っているなら一度考えて書き出してみることをお勧めします。
私もこのワークを継続中です。
- なぜ現状の外にゴールを設定するのか?
- 達成するための脳の使い方、考え方
などは本に書かれています。
さいごに
have to(〜しなければならない)からwant to(〜したい)になったとき
初めてこれらの”ゴミ”があなたの頭の中から消えます。
「ゴミを捨てなければならない」と思っているうちはダメということです。
「将来、こうなりたいから、多くの人を喜ばせて自分と周りを幸せにしたい」と
本音で思えるようになったとき、モヤモヤが晴れてスッキリした状態で活動ができるってことです。
人生において、様々な状況のおける考え方をこの本を読むことで解決することができます。
少なくとも私はそれぐらいの良書だと感じました。
みなさんも、一度時間をとって読んでみることをオススメします。